・結局のところ相続は誰に相談したらいいの?
・司法書士と行政書士は何が違うの?
・士業って何?
と思ったことはありませんか?
この記事を読むことで、各士業の違いや何を誰に相談したらよいかがわかります。
- この記事の信頼性
筆者は現役の行政書士です。そう、まさに士業です。
各士業の方々と連携しながら仕事をしているため、各士業のしごと内容や特徴などに精通しています。
目次
士業って何?どんな士業がいるの?
皆さんは相続と聞いたときに誰に相談しますか?
例えば、インターネットで「相続」と検索すると、弁護士や税理士のほかに、司法書士や行政書士などが検索結果で出てくると思います。
「あれ?相続って弁護士が専門家なんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今日はいわゆる「士業」についてお話をしたいと思います。
士業というのは弁護士や税理士のように「~士」という名前がついた専門家のことを総称する言葉なんです。
士業には弁護士や税理士・公認会計士などが有名ですが、ほかにも司法書士、社会保険労務士(略して社労士ともいいますね)、弁理士、行政書士、土地家屋調査士といった専門家がいます。
それぞれどんなことする人なの?
【弁護士】
弁護士は訴訟の専門家です。法律上の争いごとが起きた時に訴訟を起こしたければ相談できる専門家です。
例えば、お金を貸したのに返してもらえないなんていう場合には、貸金返還請求訴訟という形で裁判所に提訴します。
法テラスができて久しいですが、何か少しでも悩みがある方は法テラスで相談してみるとよいですよ!法テラスだからちゃんと答えてくれないなんてことはありませんから安心してくださいね!
【税理士】
税理士は税務の専門家です。
事業を行うと法人税などの税金を払わないといけなくなりますが、その税額の基礎になる資料を作成して税の申告までしてくれる専門家ですね。
それだけでなく、会社の財務状況を分析して、今後の事業の見通しなどのアドバイスをしてくれる存在でもあります。
似たような専門家に公認会計士がいますが、公認会計士は会社の監査の専門家ですね。
【司法書士】
司法書士は登記の専門家です。
登記ということば自体なじみのない言葉かもしれませんね。登記というのは、土地や建物をお持ちの方が公式に「この不動産は私に所有権があるんです」ということを登録したり、会社を設立した際に本当にその会社が存在しているんですよ、ということを公に表すためにする登録のことです。
【社会保険労務士】
社会保険と名前についているだけに、社会保険の加入や脱退の手続を行います。
新入社員が入った際には社会保険の加入手続を行いますし、辞めた場合には脱退の手続をします。
他にも就業規則を作ったり、助成金の申請をしたり、人事評価制度を作ったりもします。なんで自分はこのお給料額なのか、ということをわかりやすくして風通しをよくするために人事評価制度を用いる企業さんが増えていますね。
社労士さんはいわば会社の働き方の監督のような存在ですね。
【弁理士】
あまり聞きなじみのない弁理士さんですね。そもそも弁理士さんは数が少なく、かなりレアな存在です。
弁理士さんは特許申請のプロです。
会社さんで自社独自の工法や技術を編み出し際に、それを強みに変えブランディングなどをするために特許の登録をおこなったりしますが、そんなときに申請する特許がほかにすでに登録されていないかを調べ申請してくれる専門家です。
名前からは業務内容の推測が難しいですね。
【行政書士】
行政書士は行政手続きの専門家です。
許認可の取得が主な業務となっています。行政手続といってもピンとこないかもしれませんが、例えばみなさんの身近なところだと、ドローンを飛ばしたりだとか、お祭りで飲食店を出店するとか、そういった手続はすべて行政手続ですね。
簡単に言えば公務員に対して書類を出しに行く手続ですね。
【土地家屋調査士】
土地家屋調査士は土地の地積を測量したり、地目変更の登記などを行う専門家です。簡単に言えば土地の状況を把握するプロです。
例えば、農地転用をする際に土地の面積を計測したり、複数の土地を一つにまとめる合筆や、反対に一つの土地を複数に分割する分筆などをしてくれます。
で、結局相続は誰に相談したらいいの?
相続の場合は、関係する手続が多いので、それだけ多くの専門家が関係してくるんです。
例えば、いわゆる争族なら弁護士、遺産分割協議書や遺言作成は行政書士、相続税の相談は税理士、不動産の名義変更は司法書士、遺族年金のことは社労士のように、それぞれの専門家が協力し合って悩んでらっしゃる方をサポートしているんですね。
士業は紹介力が大事!
良い士業の先生ほど適材適所に専門家を紹介してくれます。士業は一人で完結できない業務が多いため、いろんな士業の方々とネットワークを形成してお仕事しています。
士業というネットワークの中で協力して困っている人を助けているんですね!
【記事の執筆者】
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